6月 15th, 2014

Gotta Have A Thick Skin!

タフになれ!

 

秋信守。ハングルで추신수。英語では「Shin Soo Choo (シン・スー・チュー)」と呼ばれている。オフに7年という大型契約を交わし、レンジャーズに今年入団した。出塁率4割以上を誇る不動のリードオフヒッター。背番号17、左翼手。

 

チームメートから「チューチュー」と呼ばれ親しまれているレンジャーズのトップバッター秋信守選手。メジャー暦10年、32歳のベテランは多くは語らないが、若手の選手達に慕われている。球団もマルティン選手やチョイス選手ら若手外野手に、秋選手をお手本にするよう指事を出している程。ひたむきな姿勢を崩さず、ストイックにトレーニングに取り組む彼は誰よりも早く球場入りする。

 

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韓国から高卒で渡米し、過酷なマイナー生活を5年も続け、メジャーの座を獲得した彼は人一倍苦労してきた。そんな彼のマイナー時代の話を聞きながら、以前ある人から聞いたフレーズを思い出した。

 

You’ve got to have a thick skin to play this game.

 

意訳すれば「タフでないと野球はできない」。この「タフ」というのは体力的な事でなく、精神面を指す。「thick skin」とは「厚い皮膚」。秋選手のように言葉も話せず、異国の地、それもマイナーという過酷な環境での体験は想像を絶する。言葉、文化、そして野球のハードルを克服するためには、細かいことを気にせず鎧のようなタフな皮膚を持ち、外部からの攻撃を跳ね返す位の力を持たねば、メジャーまで上がることは無理ということだろう。

 

この言葉は、以前60年代にドジャースでプレーしたモーリー・ウィルスという黒人選手と話した時に聞いた言葉だ。初の黒人プレーヤー、ジャッキー・ロビンソンがメジャーの人種の壁を破ったのは1947年。10年以上経った60年代だが、黒人は選挙権もまだ与えられていなかった。その当時の黒人プレーヤーはファンや相手チームだけでなく、チームメートからも差別を受けていた。そんな状況で野球に集中するのは至難の技だったであろう。

 

秋選手の苦労は60年代の黒人選手のそれに及ばないにしても、マイノリティー(少数派)が体験する苦労は古今東西過酷なものだ。彼を見ればわかるが、鎧を着ている様な体格をしている。今まで鍛え上げた精神力と筋力に覆われている。そんな秋選手だが、今は野球に恩返しをしたいと、地元テキサスや母国・韓国の子供達にボランティアで野球教室をしたいと積極的だ。機会があれば日本の子供達とも野球を通して触れ合う機会を作りたいと話している。

 

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