8月 8th, 2014

Bread and Butter

持ち味

 

 

リベラ投手のカッター、カーショー投手のカーブ、リンスカム投手のチェンジアップ、そしてダルビッシュ投手のスライダー。名投手と言われるピッチャーは、代名詞となる球種がある。その武器で三振やゴロでアウトを取ることから 「アウトピッチ(out pitch)」 とも呼ばれる。その武器が選手の生命線となり、生計を立てていることから

 

Bread and Butter

 

とも呼ばれる。「Bread」はパン。「Butter」はバター。つまり、カーショー投手の場合、カーブで三振を取り、勝利を挙げ、サイ・ヤング賞を受賞し、年俸が上がり、そのお金でやっと食卓にパンとバターが並ぶ。年俸30億にふさわしいパンとバターがあったら一度見てみたいものだが。その昔、仕事の報酬はお金でなく、パンやバターの食料をもらっていたため、この言い回しが生まれたようだ。もし、日本語に同じような表現があったら、以下のようになっていただろうか?

 

「ダルビッシュ投手のスライダーは彼のご飯とみそ汁だ」

 

しかし、ダルビッシュ投手の投球の魅力は、日替わり弁当のように内容が違うことかもしれない。多球種を操るダルビッシュ投手は、登板によってスライダー、スプリット、カット、ツーシーム、フォーシームがその日のご飯とみそ汁になり、他の球種がおかずになる。

 

Darvish Delivery

(色んな球種を自由自在に操るダルビッシュ投手)

 

この言い回しを聞いたのは、先日、選手たちが食堂でPGAのゴルフ中継を見ていた時、タイガー・ウッズがことごとくパターを外していたのを見て、ある選手がこう言った。

 

「That’s his bread and butter!」

 

「タイガーの生命線なのに!」と訳せるが、ニュアンス的に「(パットは)タイガーの持ち味なのに」と聞こえた。実際、日常会話でこの表現を使う場合、「持ち味」「長所」として使うことが多い。