The difference between the impossible and the possible lies in a man’s determination

物事を不可能から可能にする要素は人間の熱意の中に潜んでいる

ダルビッシュ投手が60日間の故障者リストに入り、ロスター枠が一人分空いた。代わりにマイナーからルーキーが上がってくるという。それも31歳のルーキーだ。マイナー暦14年というウィルダー・ロドリゲス(Guilder Rodriguez)選手だった。レンジャーズ史上、ロドリゲス選手より年上のルーキーは二人いたという。いずれも福森和男選手と建山義紀選手(現阪神タイガース)という日本でプロを経験した二人だ。

彼がメジャーへ上がってきたニュースを聞いたとき、ラソーダ氏の言葉を思い出した。

The difference between the impossible and the possible lies in a man’s determination.

訳は上記の通りだ。「determination」とは「決意」「確信」とも訳されるが、この場合は「熱意」あるいは「情熱」の方が近い様な気がする。ラソーダ氏は野茂選手がドジャースに入団した時の監督である。「俺の体内にはドジャーブルーの血が流れている」と名言を残し、根っからのドジャース人間で情熱的な性格の持ち主だったことも知られている。

Guilder Rodriguez

(試合前、バットを確かめるロドリゲス選手)

新人ロドリゲス選手はメジャー行きがマイナーの監督から告げられた時、涙が止まらなかったという。平均して5年間マイナーで過ごし、メジャーに上がれなければ選手は引退を決断すると言われる。マイナーという過酷な環境で14年続けてきたロドリゲスに脱帽する。ロドリゲス選手本人は、自分より若い選手が次から次へとメジャーへ上がっていく辛い光景を何度目にしたことだろうか。5月にメジャーデビューした20歳のオドール選手はマイナーで、ロドリゲス選手に大変お世話になったという。お兄さんの様な存在で、色々手助けしてくれたという。自分より年下の選手が下から上がって来たら世話をし、彼等がメジャーに上がって行く時は祝福する。それが何回繰り返されただろう。

それでもメジャーの舞台でプレーできる夢を追い続けた。そしてついにその熱意は報いられる日がきた。9月9日に晴れてメジャーデビュー。彼にとって、この日は一生忘れられないだろう。

Rodriguez 09:09:14

コメント1件

  1. Hiromi

    心に残るお話でした!
    通勤電車で読んでたのですが、目頭が熱くなり、1人でうるうるしてました‼︎
    心が洗われた感じです。
    最近、モチベーションが上がらないなぁーとか、甘えたこと言ってましたが、本人次第ですよね。
    がんばらなくっちゃ‼︎

    ロドリゲスさん、感じ良さそうな人ですね! これからの活躍を期待して、応援します‼︎

  2. Hiromi

    ロドリゲスさんのメジャー初ヒットとその後の初打点を挙げたヒットの映像をレンジャーズのHPでみました(^。^)
    拍手喝采で祝福するアーリントンのファンに熱く胸を打たれました!
    私もとっても嬉しかったです*\(^o^)/*

  3. Kei Takeda

    今日このサイトに気づき拝見させていただいています。ロドリゲス選手の映像をYouTubeで見ました。二村さんのコメントを読み直すとあらためて彼の今までの苦労と喜びの表情が映像で伝わってきます。
    いつも思うのですが大リーグのTV中継は裏の人間ドラマをうまく表現していますね。生放送なのに事前の準備が周到なのでしょうか。
    今後も二村さんのブログ楽しみにしています!

  4. cat4981

    初めてこのブログを拝見させていただいているのですが、とても
    素敵なブログですね。。今後も楽しみにしています。

    ところで、福盛選手の名前が間違っていると思います。

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