Under His Wing

弟鳥の面倒を見る兄鳥

 

 

ベテラン選手の役目は色々あるが、一つは新人の面倒をみることだろう。故障者が続出しているレンジャーズは毎週のように新しい選手がマイナーから上がってくる。特に、初めてメジャーに上がってくる新人は右も左も分からない。マルティネス投手、オドール選手、サルディナス選手は、今年初めてメジャー昇格した。球団も気を遣って、マルティネス投手のロッカーをベテランクローザーのソリア投手の隣に置いた。オドール選手、サルディナス選手は二人とも内野手で、ベテランのアンドルス選手やベルトレ選手が食事に連れていったりする。

 

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(先日、通算2500安打を達成したベルトレ選手)

 

外野ではメジャー10年目の秋選手が、マルティン選手やチョイス選手の兄貴分になっている。先発投手部門では、やはりダルビッシュ投手。メジャーは3年目だが、抱負な経験を持っている彼にペレス投手やロス投手はアドバイスを求めてくる。後輩想いのダルビッシュ投手は、いつでも時間を割いて自分の体験談を語ったり、助言をしたりする。

 

このように後輩の面倒を見ることを、次のようなフレーズで表現する。

 

The veteran player took the rookies under his wing.

 

直訳すると「ベテラン選手はルーキー達を彼の羽の下においた」。親鳥が小鳥を守る姿から、この表現は生まれたのであろう。「庇護する」という意味にも使われる。メジャー歴17年超ベテランのベルトレ選手に、ドジャースに入団したルーキー時代には、誰が面倒をみてくれたか聞いてみた。懐かしい名前がでてきた。ラウール・モンデシー。モンデシー選手と言えば、野茂選手が新人賞を獲得した前年に同じ賞を獲得した選手。ロサンゼルス出身の私はリアルタイムでモンデシーを応援していた。年齢を感じるものだ。彼は今、故郷ドミニカのサンクリストバル市の市長をしている。

 

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(写真:1995年、このアーリントンで行われたオールスター戦に選ばれたドジャースの選手。左から野茂選手、モンデシー選手、ピアザ選手、キャロス選手)

 

ちなみに、私がこの世界に入った時、一番お世話になったのは齋藤隆選手(現東北楽天ゴールデンイーグルズ)だった。小学生でアメリカに来た私は、日本特有の縦社会の基となる中学校以上での先輩後輩関係を経験していない。特に、スポーツ界での先輩後輩の大切さは聞いていたが、体験したことはなかった。選手や他のスタッフへの接し方や言葉遣いなど、メジャーや日本の野球界のことをすべて、齋藤選手から教わった。いまだに私がこの世界にいられるのも、斎藤選手のお陰だ。

 

Sammy took me under his wing.

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1件のコメント

齋藤投手ってSammyって呼ばれてたんですね〜! 温かいお人柄が伝わってくるエピソードです。

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