7月 17th, 2014

Team Chemistry

チームの和

 

 

「和」という言葉は訳すのが難しい。日米野球の相違を描いたロバート・ホワイティングの著書に「和を持って日本をなす」がある。著書名の英訳は「You gotta have WA」で、「和」は訳さず、ローマ字で「WA」と書かれている。しかし、野球で使われる「チームの和」に一番近い言葉は

 

chemistry

 

もしくは、 

 

team chemistry

 

ではないか。もちろん「化学」という意味だ。複数の物質を混ぜ合わせると、化学反応で融合していく様から派生して、「相性」「親和」という意味が生まれたのかもしれない。簡単に、「調和がとれている」と考えれば分かりやすい。

 

You gotta have WA

(ロバート・ホワイティング著「和を持って日本をなす」の英語版)

 

クラブハウスで長年働いているスタッフに問いかけたことがある。チームの和とはどうやって出来上がるものか、と。ベテランの活躍や、粋のいい若手の存在が必要なのか。ましてや人種が様々なメジャーで、「和」というものはどう出来上がるのか興味があった。しかしそのスタッフはこう答えた。

 

「Winning makes chemistry」

(勝ち続ければ、チームの和は勝手にできるよ)

 

言葉や文化の相違、多様性がどのチームにも存在するメジャーの世界。「和」というものは色々な要素によって出来あがるが、一番手っ取り早いのはこのスタッフが言うように沢山の白星かもしれない。

 

ちなみに、この言葉は恋愛関係や仕事の人間関係でも「相性」や

「馬が合う」として使われる。例えば:

 

She (he) seemed nice but there was no chemistry.

彼女(彼)は良さそうな人だったが、相性が合わなかった。

 

There was chemistry with my colleagues from the beginning. I knew it was going to work.

最初から同僚達と馬が合い、良い仕事関係が築けると思った。